8年から23年かけて制作した作品をご紹介
大変長い時間をかけて、完成した『芯漆』の聖観音像です。
ブロンズや木彫作品のような造形美を漆だけで表現した「聖観音像(しょうかんのんぞう)」です。
漆は“樹液”、あくまでも塗料と思われがちですが、試行錯誤と研究を繰り返して、漆の特長を最大限に活かし、制作しました。
想像を絶する時間がかけられています。
完成後、数年経ちますが、漆の特性から、作品に触れる度に、艶(つや)が増していきます。
信じられないかもしれませんが、このような細かい作品も全て“漆”だけでつくっております。また、漆は全て国産のみです。
正観音像の制作期間は約5年です。細かい作業が多いため、一度に触れる場所が限られます。
毎日、御坊さんの修行しているかのうように、制作するしかなく、単純計算でも、1,500時間以上かかっています。