8年から23年かけて制作した作品をご紹介
『芯漆』の蛙ぐいのみ。
「井の中の蛙大海を知らず」
中国の思想家荘子の言葉が日本に伝わり、その後に、されど空の深さ(青さ)を知るという文が追加されました。
地道にその道を突き詰めれば、その世界の深いところまで達することができる、という意味です。
自分は文章が大好きです。まさに漆芸の道を地道に進み、究める。
技法は『芯漆』で、蛙の部分含め、全て良質な国産漆を使っています。
器にお酒を注ぎ込むと器の色が鮮やかになり、まるで「井の中の蛙」のようです。
また空の青さが写りこんだようでとても綺麗です。
材料は漆、金、銀、螺鈿、地の粉を使っています。